10月11月のラウンジ
2016.11.14 12:49|ラウンジ|




「サクラ マイアガル」「長沢鼎」と作風の異なる二編(もりなつこ作)が今号の注目どころ、「長沢鼎」は、藩命により13歳でイギリス留学をはたし、後世にワイン王と呼ばれる薩摩スチューデントの物語。留学前夜の彦輔(本名)がこの後どのような運命をたどるのか後編がまたれます。詩や幼年ものには親しみやすい構成、イラストと、同人各自が得意なグレードで連作を競合できるのも、同人誌の醍醐味なのですね。




まりんちゃんは「まんぷくラーメン」の一人娘です。けがをした"かあちゃん"の代わりにお店にきてくれたのは、なんと"なま"のおばけたち。このおばけたち、ユニークであまり怖くなくて、やけに含蓄に富み、人情や思いやりまであり、現代人以上に人間味を感じるのはなぜでしょう? 季巳ワールド全開の、クスクスッと笑えて風刺のきいたストーリーです。ぞくぞく続刊の「てんてこまい」編に続きます。




五年生の海は東京から、瀬戸内海に面し昔は軍港だった呉の祖父母をたずね、夏休みを過ごすことに。年下だけど明るくて物知りな従弟の舟(しゅう)や親戚の超優秀理系女子なっちゃんから"天才的で""ていねいな"勉強を教わるのはとても楽しい毎日、ところがなっちゃんに異変が起こります。実は海もある悩みごとを抱えていました。颯爽とあらわれ、海風のように導くナツネコに会いたくなります。
ohajiki ラウンジでは、いただいた本、同人誌、CD等を紹介しています。
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