11月12月のラウンジ
2018.11.03 18:38|ラウンジ|
☆更新履歴
(7月13日追記)
(12月16日追記)
(12月8日追記)




家族の都合で都会から信州の飯田に越すことになった樹は、そこで六年生の新学期を迎えることも大きな抵抗もなく受け入れます。自然にめぐまれた飯田はお父さんのふるさとで、人形劇がさかんな田舎町でした。樹は最初、土地の人が”でこんぼ”と親しんでいるあやつり人形(今田人形)も、苦手でなじめませんでした。ところがお父さんと人形芝居を見に行った先で、お父さんが急に人形を動かしだしたのです。それも大人三人で一体の人形を動かして――
装画は時代ものでますます人気の山本祥子さん。りんご園の場面で信州の豊かな風が吹いていました。




1941年。マレ(希典)は、ハワイに住む日系二世で生まれたときからアメリカの国籍をもっています。地元の公立学校と日本語学校に通いながら、ハワイの風土や娯楽とともに日常を送っていましたが、日本軍がパールハーバーを攻撃してから、否応なく「日本人」として問いただされる日々が始まります――
終盤の、マレの兄 広樹がのこした「ひらがなで書いてあるのに、まるで英語そのままの文章」が目にありありと浮かび、強く胸が痛みました。カバー下のデザインと絵(湾の椰子の木)もぜひめくってみてほしいです。
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森川成美さま、国土社さま、ご恵贈をありがとうございました。
☆コールサック社さまより、以下の詩集もいただいています。(12月8日追記)
・詩集 中村惠子詩集 『神楽坂の虹』
・詩集 コールサック 96号
いつもありがとうございます。あいまに詩も書き続けています。
勉強がてら、これからも拝読させていただきます。
☆☆9月のラウンジでご紹介しました「児童文学・21世紀を読む」についての追記情報です。
ご希望の方が(遠慮されているのかと思いますが)いらっしゃいませんでしたので、2冊のうち1冊は、子どもの文化研究所 赤とんぼさんに見本としてお渡しして、イベント内、会場アナウンスでご紹介をしていただきました。もう1冊は、10月28日の文学フリマ福岡で購入したいという方(とても熱心にご覧になって)がいらっしゃいましたので販売させていただきました。
なお、売上金につきましては研究会の方へお渡しする予定です。(お渡し済です)
10月のイベントでは、詩歌集をはじめ、本をたくさん買っていただきましてまことに有難うございました。
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